宮村内科 

宮村内科クリニック
〒187-0045 東京都小平市学園西町2-13-37 カミデビル3階 042-342-5588
一橋学園駅 線路沿い徒歩1分
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呼吸器疾患

禁 煙 気管支喘息
咳喘息 百日咳
マイコプラズマ肺炎 肺結核
肺気腫 COPD(慢性閉塞性肺疾患)
間質性肺炎

禁 煙

禁煙は、現在経口薬が主流です。以前は、ニコチン入りテープの貼り薬でしたが、禁断症状があり、成功率はそれほど高くありませんでした。
経口薬は、頭の中枢に直接働きかけるため、禁煙するという意志力さえあれば
比較的容易に禁煙できます。経済的にはもちろん、肺気腫、肺癌等の肺疾患のみならず、喫煙が動脈硬化やあらゆる癌の誘因になることを考えれば禁煙したほうが、絶対お勧めです。
期間は3か月程度です。成功率は高いです。
問題は、禁煙成功しても、なにかのキッカケで再度喫煙することです。
しかしそれも再度禁煙すればいいことです。

気管支喘息

発作性の咳、喘鳴、呼吸困難を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することが原因の病気であります。
その症状の特徴として
① 呼吸時に、ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴を伴う。
② 呼吸困難が強くなると、座らないと呼吸できない。(起坐呼吸)
③ 発作は、夜間から明け方にかけて特に強い。

④ 痰は、透明で粘り気が強く、なかなか吐出しにくい。 鑑別疾患として、咳喘息、百日咳等があります。
治療:ステロイド吸入、気管支拡張剤の吸入等。

咳喘息

1か月以上の慢性的な空咳が続く。
喘息と同じ様の夜間から明け方にかけて 咳が強く起こります。
その症状の特徴として
① ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴なし。
② 咳だけで、痰、呼吸困難はなし。
③ 寒暖の差や、臭いの刺激で咳が出やすい状態です。

咳喘息は、喘息の前段階であり、約3割の人が喘息に移行すると言われています。
予防 風邪等の感染症、タバコ等の刺激物質、気温の変化、ストレス、 アルコール等に注意。
治療:ステロイド吸入、気管支拡張剤等。

百日咳

従来は、乳幼児の病気でしたが、最近ではむしろ年長児、大人の方が多くなっています。
典型的な症状
① 短い間隔で連続的にコンコンコンという激しい咳(発作性けいれん性)
特に夜間、顔を真っ赤にして息が止まりそうな咳をする。

② 続いて急に息を吸い込んでヒューと笛の様な音が聞こえる。
以上の特徴的な症状があるのですが、年長児、大人の場合必ずしも ハッキリしません。
ただ原因不明に2W以上咳が続く場合は疑われます。 診断は、PT抗体(百日咳抗体)の採血となります。

予防は、百日咳菌が飛沫感染、接触感染ですので、感染者との接触を避けて、マスク、うがい、手洗いの実行です。
治療:マクロライド系抗生物質が第一選択となります。

マイコプラズマ肺炎

幼児から成人まで幅広くかかりますが、特に学童期、成人期に多くみられます。
季節は冬を中心に1年中罹患の可能性があります。
症状の特徴として
① 発熱を伴ったしつこい空咳(乾性?嗽)が持続する。また全身倦怠感が強い。
② 末梢白血球は正常が多く、増加が見られても軽度である。

③ 聴診で、気道が狭くなった乾性ラ音が聞こえることが多い。
診断は、咽頭ぬぐい液でマイコプラズマ抗原を調べる方法と、 血液でマイコプラズマ抗体価を調べる方法があります。
予防は、マイコプラズマ菌が飛沫感染、接触感染ですので、感染者との接触を避けて、マスク、うがい、手洗の実行です。
治療:マクロライド系抗生物質が第一選択となります。
現在マクロライドに対する耐性菌が増えており反応が悪い場合、テトラサイクリン系抗生物質 またはニューキノロン系抗菌薬の投与となります。

肺結核

肺結核は、結核菌が肺内に入って起こる感染症です。
結核菌は人の体内でのみ 増殖し、主に肺内で炎症を起こします。
肺結核が怖いのは、そのまま放置しておくと、肺が徐々に破壊されていくということです。
戦前は日本人の死亡原因の第一位を占めていました。
肺結核の症状、以下の感冒様症状が2週間以上つづきます。
① 長く続く咳と痰。
② 微熱が続き、寝汗が出る。
③ 全身倦怠感

原因、結核菌は空気感染なので、活動性肺結核の患者さんからの咳やくしゃみからの飛沫(しわぶき)中の菌が空気中を漂い、その空気を人が吸入することによって感染します。
しかし感染しても発病するのは10~20%です。
診断
①結核菌の証明、喀痰からの顕微鏡検査(塗抹鏡検)と培養同定検査、 遺伝子検査があります。
②画像検査。胸部XP、胸部CTにて特徴的画像を調べます。
③免疫学的検査。近年ではクウンチフェロンと呼ばれる方法が盛んに行なわれています。

治療: 現在日本では、3~4類の抗結核薬を6か月服用します。
発病して排菌がある間は入院となります。
発病しても排菌していない場合は、 人に感染の恐れがないので通院治療可となります。

肺気腫

肺は大部分が、肺胞という酸素と二酸化炭素を交換する組織から出来ています。
肺気腫は、タバコなどの有害物質を長期に吸入した結果、肺に慢性炎症が起き、 この大事な肺胞という組織が徐々に壊れていく病気です(COPD)。
従って症状として
① 運動時の息切れ。特に階段や坂道で症状が強くでます。症状は休むと収まります。
② 風邪でもないのに咳や痰が出ます。風邪などの感染時には、咳、痰は更に悪化します。
③ 気道が狭くなるため、呼吸のたびにヒューヒューと音がします。

診断は胸部XPや胸部CTです。肺胞が破壊され、息を吐き切ることが出来ず、肺が過膨張になる結果、肺は大きく膨らみ、横隔膜も圧迫されて平になってきます。
もう一つはスパイロメーターという器具を用いて行う呼吸機能検査です。
この場合、特に息を吐きだす呼気機能の低下が特徴的です。
原因の90%以上は、タバコです。
タバコを長期間、たくさん喫ってた人ほどかかりやすくなります。
従って治療として、第一はまず禁煙です。
喫煙は肺気腫を進行させますので 禁煙は絶対条件です。
もし自分で禁煙出来ないならば禁煙治療を受けて下さい。
治療:次は抗コリン薬を始めとする気管支拡張薬、ステロイド吸入薬の吸入です。
進行した場合は、在宅酸素療法の適応となります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは、タバコ等の有害物質を長期間吸入することによって生じる 肺の慢性炎症の病気です。主に肺胞系の破壊が進行して生じる肺気腫型と、 主に気道病変が進行して生じる慢性気管支炎型があります。
症状
①慢性の咳、痰 
②労作性の息切れです。

進行すると、体重減少、食欲不振、手足の筋肉量の低下、呼気時の口すぼみ呼吸等が出現します。 診断、原因、治療等は肺気腫で述べたことと全く同じです。

間質性肺炎

肺は、ガス交換(酸素と二酸化炭素)に関与する肺胞という部分と、肺胞の壁の間質(毛細血管が流れ肺胞構造を支える梁にあたる部分)と言われる部分の 2つの構造からなっています。
間質性肺炎は、この間質部分に慢性の炎症が続き、肺の膨らみが悪くなっていく病気です。(次第に肺胞壁に肺線維組織が増えて硬くなり、このことから別名で肺線維症とも呼ばれています。)
症状は 
① 乾いた咳 
② 労作性の息切れです。
注意すべきは、
③ 肺癌を合併しやすいことから定期的な検査が必要です。

もうひとつは、
④ 感冒の後急激の症状が悪化する、急性増悪を起こすことが ある点です。
原因は、多くが加齢、喫煙、生活環境等が関与していますが、はっきりした原因が不明の特発性間質性肺炎です。
その他関節リュウマチ等の膠原病、カビや鳥が原因の過敏性肺炎、塵肺、薬剤等があります。
診断は、原因の探索に加えて、肺が硬くなってくるので、聴診器で、特に背側肺下部でパチパチという音の聴取。(捻髪音)
その他胸部XP、胸部CT、血液検査で炎症を調べるCRP、線維化の活動度を調べるKL6等の検査が行われます。
治療:禁煙に加えて、原因が特定できる場合は、原因の除去。 急性期には、ステロイド剤等が使われますが、慢性期には、現在有効な治療が あまりない為、対処療法が主となります。


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